あなたの指のわざである　あなたの天
あなたが整えられた月や星を見るに
人とは何ものなのでしょう。
あなたが心に留められるとは。
人の子とはいったい何ものなのでしょう。
あなたが顧みてくださるとは。
詩篇8篇3、4節

夏休みが始まって数日経ちました。この猛暑の中、暑さに負けず元気に過ごせていますか？
今週は補習優先週ですので、多くの人が学校に来て、普段の学校生活とはまた少し違う雰囲気の中いつもよりはゆったりと、不必要な緊張感からも解き放たれて過ごせているのではないでしょうか。せっかく与えられているたくさんの学びのチャンスを感謝して受け止め、知識を十分に吸収する時としてくださいね。
長い休みですので、この間に少し足を伸ばして大自然の中に身をおく機会もあると思います。山歩きや森林浴でふと立ち止まって深呼吸、川のせせらぎや鳥の声に耳を澄ませてみてください。雄大な山々の頂きを仰ぎ、満天の星空を見上げ、大海原の波のとどろきに耳を傾けてみてください。砂浜から続く青い海と真っ青な大空、もくもくと湧き上がる白い雲を見渡してみてください。日常の細々した悩みやつぶやきもどこかに吹っ飛び、心洗われるような気持ちやホッと肩の力が抜けるような瞬間を味わえるのではないでしょうか。そしてそのような中に身をおく時、自分のちっぽけな姿を思い知ると同時に、これらをお造りになった偉大な神様の存在を、否が応でも実感することと思います。そんな時に、玉聖で毎朝聞いてきた神様ってどんな方だったっかな、と聖書の神様のことに思いを巡らし、学んできたことを思い出してみてください。
４月から学んできた聖書の神様は、この天と地を、全世界を、動物も植物も人間も含めてすべてをお造りになったお方で、私たち人間は神様の姿に似せて造られ、神様から愛され生かされている存在です。最初の人アダムとエバの罪のゆえに私たちは誰でも罪ある者として生まれ、自分の力ではその罪をどうすることもできずに滅びの道を歩む者でしたが、神様が救いの道を用意され、御子イエス様の十字架で流された血潮によって、新しい命で生きる者とされました。
全世界的にとても有名な賛美に「Amazing Graceアメイジング・グレイス」がありますが、皆さんメロディは思い浮かぶでしょうか。「驚くばかりの恵みなりき　この身の汚れを知れるわれに」と歌われるこの曲の作者ジョン・ニュートンは、黒人奴隷貿易を行い荒れ果てた生活をしていましたが、後に英国国教会の聖職者になりました。そして、こんな罪深い自分でも神は救ってくださったと感謝し、この歌詞を書いたそうです。
「人とは何ものなのでしょう。あなたが心に留められるとは。
人の子とはいったい何ものなのでしょう。あなたが顧みてくださるとは。」
神様は私たちが気付こうが気付くまいが、私たちを愛し、私たちを守り、力強く導いてくださるお方です。
それは本当に素晴らしいこと、驚くべき神様の恵みです。神様の偉大さとともに、神様の素晴らしい恵みを思う存分味わえるステキな夏休みを過ごしてくださいね。

【お祈り】
愛する天のお父様、補習優先週の今週、たくさんの学びを与えてくださり感謝します。体調も守られ、多くを吸収することができますよう、お導きください。神様の偉大さ、神様の恵みをいろいろな機会に感じることのできるこの夏としてください。私たちの救い主、イエス様のお名前によって感謝してお祈りいたします。アーメン。

（高等部教頭　土屋くによ）