「誘惑を打ち砕く神のみ言葉」（ルカ４：１～１３）

『また、御霊の与える剣である、神の言葉を受け取りなさい。』（エペソ６：１７）

今週は、人間と同じように誘惑に会われたイエス様が、神様の言葉、み言葉によって悪魔に打ち勝ったという聖書箇所から学びたいと思います。

以前に見た映画の中で、正しい事をしようとする主人公に敵対する悪の軍団が、主人公の家族の姿になって、訴える場面がありました。悲しむ家族の姿に主人公の心が揺れ動くのですが、途中で悪魔が化けた事が主人公に見破られて結局は退治される、というストーリーでした。

悪魔はその人にとって､最も弱い部分に巧妙に付け込んできます。

ですから、人によって誘惑の仕方が当然違います。小さい子供には、小さい子供向けの誘惑を考えるし、中高校生には中高校生、しかもその人の弱い部分をちゃんとわかって、見抜いています。その人がどっちにしようかなと、迷いそうな事をしかも、理由をこじつけて､納得できるような気にさせて誘惑してきます。

皆さんはどうですか？少しくらいうそをついても誰もわからないし、とか誰も見ていないし、とかみんなもやっているし、とかそんな気持ちがふと心に浮かぶ事がありませんか？悪魔の目的は私たちの心を何とかして神様から引き離そうとすることです。

そのためには、姿を変え、この位なら、と、最初はいかにも小さなこと､と思わせて、誰でもやってると思わせます。次第にそれが平気になり、やがて、心が痛くもなんとも感じなくなるまでにさせます。こうなれば､悪魔の大成功です。

どうしたら、私たちは悪いことをきちんと見抜くことが出来て、これはいけないことだとはっきりわかり、正しい行動を選ぶことが出来るのでしょうか？

それは、イエス様が使った武器、み言葉によってです。そのみ言葉が悪魔の誘惑を打ち砕く事が出来る最大の武器なのだということです。

夏休みは普段に増して心が開放的になり、そんな心に悪魔は普段に増していろいろな機会を狙って私達を誘惑し、私たちの心を神様から引き離そうとします。

私たちは、自分の力だけでは悪魔に勝つことが出来ません。み言葉によって悪魔を打ち砕いたイエス様のお手本を思い出して、私たちは神様のみ言葉を沢山心の中に蓄えていきたいと思います。日々聖書を読む事、祈ること、教会へ行くことを夏休み中もぜひ大切にして過ごしていきましょう。

＜お祈り＞

父なる神様、み名をあがめて讃美いたします。私たちの日々の必要を満たしてくださり、

どんな時にも私たちを愛して下さり、と共に歩んで下さっていることを感謝いたします。

夏休みの毎日も、私たちが神様のみ言葉に耳を傾け、日々新たなお力をいただくことができますように。そして私たちの心を悪魔の誘惑から守り、強く支えていてください。

暑い日々が続きますのでひとりひとりの健康もお守りください。

尊いイエス様のお名前によってお祈りいたします。

（高等部教頭　ミッツェルフェルド　雅子）