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  • 2022.08.29

今週のメッセージ「収穫の秋に向けて志を立てよう」

神はみこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行わせてくださる方です。すべてのことを、不平を言わずに、疑わずに行いなさい。それは、あなたがたが、非難されるところのない純真な者となり、また、曲がった邪悪な世代のただ中にあって傷のない神の子どもとなり、いのちのことばをしっかり握り、彼らの間で世の光として輝くためです。 ピリピ2章13節〜16節

「ああ、夏休みが終わるー!」

このセリフは、学校の再開が待ち遠しかった人には、前向きな気持ちを代弁したもののように見えるでしょうし、家庭での居心地が良かった人や、特にまだ夏休みの課題が終わっていない人にとっては、かなりネガティブなセリフに聞こえるかもしれません。2022年の8月も残りわずかとなりました。皆さんは良い夏休みを過ごせたでしょうか?

私もこの夏休みは勉強合宿や補習を通して、集中して勉強に取り組み、広島平和研修の参加や、夏の終戦記念日前の様々な報道番組などを通して改めて平和への思いを強くし、東日本大震災の被災地を訪れて、嘆きのあった場所を、人を忘れないことの大切さを感じてきました。特に、広島での被曝の際、軍医たちがいたため、被曝した人たちが次々と訪れ、1万人以上が亡くなったと言われる広島沖に浮かぶ似島では、その凄惨な歴史の地を歩くことでしか学ぶことできなかったであろう経験となり、忘れ難いものとなりました。続く爆心地などを巡る碑巡り、広島女学院さん主催のピースフォーラム、そして首相や国連総長なども参加した広島平和記念式展もあわせ、広島の人々の平和への本気度を肌で感じるものでした。コロナ禍もまだ終息しない、ウクライナ情勢にもまだ解決への糸口が見えない中で、改めて、私たちは今後どのように生きていくべきなのか、大きな宿題を与えられたような夏休みでした。皆さんは、この夏休み中、何を見て、何を感じ、そしてどのような気持ちで、8月31日の秋季開始式に臨もうとしているでしょうか?

今日の聖書のみことばには、私たちに命を与えてくださった神様ご自身が私たちに志を与えてくださると書いてあります。コロナがあって、紛争があって、カルトに人生や政治が歪められるような、まさに曲がった邪悪な世代のただ中にあっても、私たちは、神のみこころに叶った働きをすることができる、世の中の光となって輝くことができるという励ましを与えてくださっています。そのための秘訣は書いてある通り。不平を言わずに行う、そして聖書のみことばをしっかりと握ること。マザーテレサ、永井隆博士、谷本清牧師など、死にゆく人、被曝の苦しみを共に背負った人々の歩みを学びながら、私にも、そして私たちにも志を与えて下さる方に、この秋の歩み方を示していただこうではありませんか。

私たちすべてのために、ご自分の御子さえも惜しむことなく死に渡されたた神が、どうして、御子とともにすべてのものを、私たちに恵んでくださらないことがあるでしょうか。ローマ8:32

この通り、その志が与えられたならば、そのために必要な力もすべて与えて下さる方に、なすべき歩みが守られるよう願いつつ、秋に向かってワクワクしながら今週学校で再会しましょう!

祈り 愛する天の神様。夏休みの間もお守り下さりありがとうございました。夏休みが終わろうとしておりますが、秋に向かって、私たちにふさわしい志とそれを実行していくために必要なもの全てを備えてください。特に、この夏に親しい人との別れなど試練の中にある方々には、特別に慰めと励ましが与えられますように。主イエスキリストの御名により祈ります。 アーメン

中高等部長 櫛田 真実

 

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