心を磨く

  • 2020.04.08

今日の聖書のことばと祈り

新約聖書 ペテロの手紙 第一 4章7~8節
「万物の終わりが近づきました。ですから、祈りのために、心を整え身を慎みなさい。
何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです。」

 緊急事態のとき、人は何をするべきでしょうか。聖書の答えは、祈ること、そして愛し合うことです。
 いつもと違う緊迫した状況になったとき、人の心はふわふわして落ち着かなくなります。身近に明らかな危険がなければ、そういう空気をスリルとして楽しむ人もいることでしょう。第三者として傍観するだけで時をやり過ごすこともできるかもしれません。しかしもしあなたが、この時代に少しでも貢献したいと思うなら、「心を整え身を慎む」、つまり目を覚まして判断力を持つ主体となる努力が必要です。本当に信頼できる存在が誰かを見分けるためです。そして危険と隣り合わせのときにも、私たちには祈るという道が残されていることを思い出すためです。
また「何よりもまず、熱心に愛し合いなさい」と勧められている理由が、「多くの罪」があるからだとされていることに注目しましょう。確かに、混乱した非常事態の際には、それに乗じて人をだます人が横行します。焦ったり急いだりしているせいで、いつもより短気な人も増えます。暴力や暴言が当たり前になって、弱い存在がより隅に追いやられます。責任を取る人がいなくなり、お互いが疎遠になり、愛が冷えていきます。そのような時、私たちの誰もが心から求めるのは、自分が誰かに大切にされ、愛されることではないでしょうか。
普通ではない生活の中で、私たちは不安と不満を叫びます。しかしそれは愛されたいという訴えなのです。この深い渇望に答えることができるのは、神の愛だけです。

【祈り】
愛と憐れみの神様。昨晩、緊急事態宣言が出されました。これからの生活がどうなっていくのか、たくさんの人が不安を抱えています。誰かを助け、誰かの心を励ますために、私の存在を用いてください。身近なところから、人を愛し、人の罪をおおうことを学ぶことができるように助けてください。
イエス様の御名を通してお祈り致します。アーメン。

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