心を磨く

  • 2020.04.03

今日の聖書のことばと祈り

旧約聖書 伝道者の書 12章1節
「あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ。わざわいの日が来ないうちに、また「何の喜びもない」という年月が近づく前に。」

 若い時は、誰でも少し無謀でいられます。人生の過去が少ない分、これから先もはっきり見えないから、怖いもの知らずのままでいることもできるでしょう。しかしやがて誰にでも「わざわい」と思えるようなことが訪れます。自分一人では「どうなってもいい」「死んだっていい」と思えていたのに、守りたいものが増えてくると怖いものも増えます。他人からの期待に必死で答え続けているうちに、いつのまにか自分がわからなくなってくる場合もあります。そんな時が来る前に、若いと思えているうちに、自分が誰のものなのかに気付け、と聖書は語ります。
 「創造者を覚える」ということは、自分のルーツを知ると言うことです。自分はどこから来て、どこへ行くのか、それを本当に知りたいと思ったら、まず聖書の創世記を最初から読んでみましょう。信じがたい内容ではあっても、そこに描かれている人間の成り立ちの経緯には奥深いものがあります。人間は神に似ているそうです。人間のために、神は宇宙空間という箱庭を広げ、人間を取り囲む緻密な環境を築き上げたそうです。そして最後の最後に人間を造り、ひとりを2人に分けて、男性と女性として向き合わせ、見えない神の姿を映し出す存在とした、というのが聖書の語る人間のルーツです。
 あなたは、偶然に生まれたのではありません。この時代にいるのも、この国にいるのも、その家族の中にあるのも、あなたがあなたであることには神の意図と愛があるのです。もし今日のあなたの人生が空しいなら、それは、創造者を見失っているからなのです。

【祈り】
天にいらっしゃる神様。もしあなたが世界を造り、私をも造ったとするなら、私という存在にあなたは何をお望みなのでしょうか。私のいのちはあなたにどの程度の価値があるのでしょうか。この心の空しさは、あなたを知ることで本当になくなるのでしょうか。
イエス・キリストの御名によって祈ります。 アーメン。

月別に見る