心を磨く

  • 2020.04.29

今日の聖書のことばと祈り

新約聖書 ヨハネの手紙 第一 4章11節
「愛する者たち。神がこれほどまでに私たちを愛してくださったのなら、私たちもまた互いに愛し合うべきです。」

緊急事態も長く続くと、それなりの日常になっていきます。しかし普通ではない生活をしているわけですから、いつものような気持ちの発散ができません。体を動かしてリフレッシュすることも、他人と話すことで心が活性化することも少ないので、自分の気持ちばかりが気になる生活になりがちです。そういうときには、私たちは残念ながら、怒りっぽくなったり、自分の不安を誰かへの不満に変えたりしてしまいます。ほんのささいな言葉や態度が、家の中のみんなの心を逆なでしてしまうこともありますね。そんな自分にがっかりするあまり、自分をこうしてしまった責任を他の人のせいにする私たちもいるのではないでしょうか。
 愛されることを人間は求めます。しかし人間を満足させる愛は、人間から始まるものではありません。愛は、神から始まるのです。神に愛されているということを十分に受け取り、味わうことを通して、私たちの中に他人にも分けることができる愛が与えられるのです。ですから、私たちの心の貧しさがこの状況の中で明らかになってしまったとしても、問題ありません。私たちはもともと、愛を持ち合わせていないのです。しかし、そんな私たちが神の前で身を低くするなら、水が上から下へ流れるように、神の愛は私たちの心に注がれるのです。
 「愛することを学ばせてください。」そんな祈りによって今日の一日を始めませんか。

【祈り】
天におられる父なる神様。イエス様の十字架の死を通して、あなたは信じがたいほどの深く確かな愛を私たちに注いでくださっています。自己中心な私たちの心の中にあなたの愛が広がって、家族に対して、隣の人に対しての、今日の接し方を変えることができますように。
イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン。

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