「さて、大勢の群衆がイエスと一緒に歩いていたが、イエスは振り向いて彼らに言われた。『わたしのもとに来て、自分の父、母、妻、子、兄弟、姉妹、さらに自分のいのちまでも憎まないなら、わたしの弟子になることはできません。』」
ルカの福音書14章25～26節

酷暑が続いています。大勢の群衆として、私たちは同じ暑さと疲れの中で生活しています。そんな中で、自分の進路実現のために何かを見つけたいと思っている人もいることでしょう。やる気のでない自分をどう動機付けしたらよいのか焦っている人もいるかもしれません。イエスはそんな私たちの方に振りむいて、大きな問いを投げかけます。
「今、自分が持っているものよりも、大きな価値に従いなさい。」

私たちは、進路選択のために「自分のやりたいこと、好きなこと」を見つけようとします。しかし、聖書は私たちに、そこからもっと広い世界に出て行くことを求めます。今の自分が大切にしていることや守りたいことよりも、もっと価値のあること、真実なことがあることを教えます。今の自分の中にあるものを捨てても、選ぶべき価値を見出すことが、本当の自分を生きることになるのだと、私たちに迫るのです。

この大きな問いは、群衆に向かって語られていますが、ほとんどの人はその問いに向き合おうとしません。しかし、あなたは答えてください。
ひととき神の前に静まり、イエスのもとに行きましょう。今の自分の好みや願いを越えた、神が自分に与える生き方と使命は何なのか、という問いから始め直してみませんか。

【祈り】
天にいらっしゃる神様。私が進むべき道を教えてください。私の存在と力を必要としている人々のところに私を導いてください。そのために、今日私がやるべきことに意欲を持って取り組めるように力を与えてください。
イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。

学院長　安藤理恵子