玉川聖学院 中等部・高等部

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中三学年「校外授業」

5月14日からの3日間、中学3年生では校外授業を実施しました。今回の取り組みは、どの日も共通して「伝える」というテーマが根底にあり、情報を受け取る側として、また発信する側として、自分と社会との関わりを見つめ直す貴重な時間となりました。
1日目は、フォトジャーナリストの安田菜津紀氏による講演を聞きました。紛争地や被災地の現場で撮影された写真を通して、言葉や写真で「伝える」ことの責任について学びました。「知ること」は他者理解の第一歩であり、無関心ではなく、思いを受け取って次に「伝えていく」ことの大切さが、生徒の心に深く刻まれました。
2日目は、東京バプテスト教会で行われた国際理解プログラムに参加しました。約20カ国を紹介するブースをめぐり、言語、食、服装、価値観などの文化に触れました。相手の文化を知り、自らも日本のことを伝える体験を通じて、「伝えることは、互いを理解し合う入口である」ことを実感しました。
3日目は横浜市内での自主研修を行いました。中学2年生の授業で学んだ横浜の開港の歴史を振り返りながら、同じく港町である長崎への秋の修学旅行を意識して、学びをさらに深めました。また、ニュースパーク(日本新聞博物館)を訪問し、社会科や国語科で学んでいる「新聞」が、どのようにして情報を整理し、正確に「伝える」役割を果たしているのかを体感的に学びました。
この3日間をとおして、生徒たちは「伝えること」の重みと可能性を、それぞれの形で受け止めました。この経験が、これからの学びや社会との関わりの中で、確かな力となっていくことを期待しています。6月19日には中学2年生に向け、今回の学びを自作の新聞で「伝える」ことを予定しています。今後の活躍にも期待が膨らみます。