9月27日(土)に、アンダーソン大学前学長のジョン・ピストル氏による講演会が行われました。テーマは「Civil Discourse in an Uncivil World ~混迷の時代に平和を語る」。ピストル氏はFBI(連邦捜査局)副長官、TSA(運輸保安庁)長官としてテロ対策に努め、本校と深いつながりのあるインディアナ州のアンダーソン大学前学長でもあります。75周年記念式典のために本校にお越しくださり、式典翌日に講演をしてくださいました。
大統領執務室における会議に幾度となく出席し、様々な国や状況に向き合ってきたピストル氏のことばは、先鋭化した意見や悲観的な内容ではなく、謙遜に自分の限界を神の前で認めて、人々の前でも自分の責任にふさわしく語るという、信仰に裏打ちされた誠実な生き方を体現したものでした。「お互いに対話しつながる機会を持ちたい」と1時間近くの質疑応答の時が持たれて、会場からは質問だけでなく感謝の表明や個人的思いの吐露などもあり、それらを丁寧に聞いてくださる姿勢にも、講演テーマが示す生き方が表れていたように思います。
日々自分の心を神の前に正されながら、謙遜に誠実に生きることが、答えの出ない・出口が見えない世界においても希望をもって歩む知恵なのだと改めて教えられ、玉聖75周年記念にふさわしく、それぞれが自分が置かれた場所で悩み、祈り、謙虚に歩むことを、共に志した講演会でした。