玉川聖学院 中等部・高等部

礼拝のことば
~心を耕し、磨く

礼拝のことば<br>~心を耕し、磨く

落ちついて、動き出す

「あなたがたは慌てて出なくてもよい。
逃げるように去らなくてもよい。
主があなたがたの前を進み、
イスラエルの神がしんがりとなられるからだ。」
旧約聖書 イザヤ書52:12

長い夏休みもあと数日で終わり。いろんな焦りを感じている人も多いはず。急いで、とにかく急いで!…と、私たちは慌てふためいてしまいますが…神のことばは、「落ちつきなさい」と諭します。
「わたしが共にいて、前も後もガードしている。だから、落ち着きなさい。」
聖書が私たちを励ます根拠は、いつも「神が共にいて守ってくださっているのだから」というところにあります。
私たちの人生は、自分が怠けていたり、ごまかしたりしてきたせいで後悔することがたくさんあります。自分のせいなのだからと、あきらめたくなることも多いですね。しかし、救い主である神は、私たちの愚かさに失望することなく、何度もチャンスを与えるのです。
「落ち着いてやってごらん。わたしと一緒なら、ここを乗り越えられることを、確かめてみなさい。」

学校が始まると、礼拝がある生活が始まります。
忙しい学びの毎日も、心がいら立つことなく過ごしていくための秘訣を、毎朝の礼拝が思い出させてくれることでしょう。
「救い主であるわたしが共にいるのだ。落ち着いて、前に進んでごらん。」
自分一人では、ただ怖かった、ただ慌てふためいていたことにも、イエス・キリストが共にいて下さることを思い出すとき、向き合うことのできる私たちになっていくのです。

【祈り】
天のお父様。救い主イエス様が私と共にいて下さることに感謝します。どうぞ、取り組むべきひとつひとつのことに向き合う力と意欲を与えてくださって、道が開かれていくことを体験できるように助けてください。イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

学院長 安藤理恵子