新約聖書 エペソ人への手紙 5章15~16節
「そういうわけですから、賢くない人のようにではなく、賢い人のように歩んでいるかどうか、よくよく注意し、機会を十分に生かして用いなさい。悪い時代だからです。」
聖書で「賢い人」というときには、成績がいいとか、空気が読めるとか、仕事が早いという話をしているのではありません。
「主を恐れることは知恵の初め、
聖なる方を知ることは悟りである。」旧約聖書 箴言9章10節
と書いてあるように、人間を超えた存在に敬意を払う姿勢が、聖書の語る賢さです。なぜなら、そういう存在を神と呼ぶ人は、人間の悪意や批判、世論の空気、権力による圧力を、最終的な価値基準とは考えないからです。
賢い人は、よく考えます。自分の知恵だけでなく、人の知恵からも教えられて、気持ちだけで物事を判断しません。賢い人は、信用できるものを選びます。目の前にあるすべてのものを信じるのではなく、大切にすべきものをより分けなければならないことを知っています。賢い人は、自分自身を吟味します。人の批判だけをするのではなく、自分の中の弱さや情けなさも認めながら、世界に向き合います。
聖書はこの時代を良い時代だとは言いません。だから私たちに賢くなることを勧めています。みなさんはどう思いますか。
【祈り】
天にいらっしゃる愛する神様。今世界で本当に起こっていることは、どのようなことなのでしょうか。私たちはこれからをどのように生きていけばよいのでしょうか。私たちに人間を恐れるのではなく神を恐れる心を与えて、よい生き方を選ぶ知恵を教えてください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。 アーメン。