長い自宅学習期間がはじまりました。これからの2週間は、皆さんにとって、自分の弱さと戦いながら、より良いことを選んでいく訓練の時になることでしょう。ひとりで過ごしたり、ひとりで悩むことが続くと、心身のバランスをだんだん失っていく危険があります。でも、皆さんはひとりではありません。そのことを思い出すために、ぜひ毎日、このページを開いて、聖書のことばに触れてください。そして少しだけでも、祈るときを持ちましょう。祈りは、皆さんの心を、自分だけを見つめる生活から、神を思い、他者を思いやる歩みへと導いてくれます。
新約聖書 ペテロの手紙第一 5章6節
「あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。」
この言葉を書いたペテロは、今週の放送礼拝で語られたように(放送礼拝の内容は、別途hpに載せます)、イエス様を裏切ってしまったという大きな失敗をした人物です。彼はその後、復活したイエス様と語り合った後に立ち直っていきます。その彼が学んだ「思い煩い」への対処法は、「すべて神にゆだねる」ということでした。
心配してもどうにもならないこと、目に見えないものやフェイクニュースに囲まれている不安を、私たちは、誰にぶつけて、どこに持っていけばよいでしょうか。正しい情報を集めて、よく考えて自分のとるべき行動をとる。しかし、それでも心配なとき、一体どうしたらよいのでしょうか。
人間の存在をはるかに超えた、神への信頼に立ち返ることの中に、私たちの今日の健やかな力があります。最善を導かれる神様は、今日も生きておられます。この方に助けを求めて、私たちの心配をすべて打ち明けていきましょう。
【祈り】
天にいらっしゃる神様。世界全体が新型コロナウィルスへの恐れや不安の中にあります。私たちの心配をあなたにすべて打ち明けますので、私たちに平安な心をお与えください。私たちの心と身体をお守りくださり、今病んでいる人たちに一日も早い回復をお与えください。そして、医療の現場で働いている人たちに、助けと力が与えられますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。 アーメン。