旧約聖書 エレミヤ書 1章7節
すると、主は私に仰せられた。
「まだ若い、と言うな。
わたしがあなたを遣わすどんな所へでも行き、
わたしがあなたに命じるすべての事を語れ。
彼らの顔を恐れるな。
わたしはあなたとともにいて、
あなたを救い出すからだ。」
聖書の中では、神が特別な働きのために誰かを指名することがあります。そういう場合に限って、指名された人間は言い訳をすることが多く、すぐに引き受けることをしません。エレミヤという人物の言い訳は、「まだ若いから」というものでした。そんな彼に対して、「わたしが一緒にいるから大丈夫だ」と神が説得しているのが今日の場面です。
あなたが何か新しい責任を担わなければならなくて、でも立候補するほどの自信がないとき、誰かが自分を推薦してくれることを期待したりしませんか。仲間がよほど勧めてくれるようだったら引き受けてもいいかな?と思ったりもするでしょう。誰かが力強く励ましてくれることは、私たちが一歩を踏み出すための助けとなります。怖じ気づいてやめたくなったときにも、全くぶれずに応援し続けてくれて、「一緒に行こう、一緒にやろう」と言ってくれる人がそばにいたら、弱気な人でも立ち直れます。そのような励まし方をしてくださるのが、聖書の神なのです。
あなたにも、神が励ましと共に、取り組むべき仕事を指し示しているのではないでしょうか。「まだ若い」は神の前では言い訳になりません。あなたの力や経験は、十分でなくてもよいのです。神があなたにしてもらいたいことは、神に守られ、救い出されながら、神と共に働きを担う体験なのです。そして、そのような体験を通して、神を知ることこそが自分を生かすのだと悟ってもらいたいのです。
【祈り】
父なる神様。私の人生にも特別な働きが任されているのでしょうか。そのために私が知るべきことや、体験するべきことを与えてください。そして、臆病な私の心を励ましてくださり、行くべき道を選んでいけるように助けてください。
主イエスのお名前によってお祈りします。アーメン。