玉川聖学院 中等部・高等部

礼拝のことば
~心を耕し、磨く

礼拝のことば<br>~心を耕し、磨く

今日の聖書のことばと祈り

新約聖書 へブル人への手紙 2章10節
「神が多くの子たちを栄光に導くのに、彼らの救いの創始者を、多くの苦しみを通して全うされたということは、万物の存在の目的であり、また原因でもある方として、ふさわしいことであったのです。」

 今度の日曜日は、イエス・キリストが死からよみがえったことをお祝いする日で、イースターと呼ばれています。イエスは十字架で処刑される前から、自分は死んで3日目によみがえると予告していて、事実その通りになりました。当時の数え方だと、日曜日から3日をさかのぼると金曜日になります。キリスト教会では、イースター直前の金曜日、つまり今日を受難日と呼んでイエスの十字架の苦しみが自分のためであったことを心に刻むのです。
 
 人々に命令や指示を遠くから与えるだけで、自分は現場を知らないままのリーダーがいます。しかし、率先して最前線で危険をあえて引き受けて、人々と苦労を共にしようとするリーダーもいます。そして、人々は常に後者についていきます。なぜなら、そのリーダーは、私たちの仲間になってくれているからです。
 私たちの神は、神の子イエスを人間として人々の住む現場に遣わし、人間の危険の最前線である死を引き受けさせました。私たちが最も恐れている、自分がばかにされること、嫌われること、裏切られること、傷つけられること…それらを無防備にすべて受け取ったのがイエスの十字架の姿です。このような目にイエスを会わせることは、神の深い決意の結果でした。人間たちと完全に労苦を共にし、むしろ悪い結果をすべて代わりに背負い、その先の道を拓き、人々を確かな希望へと先導するリーダーとするためでした。イエスが拓いた道は、死を突破して復活に至る道です。そしてそんなイエスを信じて後に従うなら、彼と同様に死を越えられて、永遠のいのちを得られるというのが神の約束です。
 すべての存在の根源である神が、人間を救うために、神の子を殺す。この神の選択をどう思いますか。神は、自分そのものでもある神の子イエスとあなたとを比べて、まったく躊躇なく、当然の結論として、あなたを救う道を選んだのです。あなたがかけがえのない存在である理由は、神が神の子のいのちを犠牲にして、あなたを選んだからなのです。

【祈り】
私たちの父なる神様。イエス様が私にいのちを与えるために、十字架について死んでくださったということを、何度も聞いてきました。あなたの愛が私の心にしみて、あなたにはっきりと応答していくことができるように導いてください。
イエス・キリストの尊いお名前によってお祈りいたします。アーメン。