玉川聖学院 中等部・高等部

礼拝のことば
~心を耕し、磨く

礼拝のことば<br>~心を耕し、磨く

今日の聖書のことばと祈り

新約聖書 テサロニケ人への手紙 第一 5章14節
「兄弟たち。あなたがたに勧告します。気ままな者を戒め、小心な者を励まし、弱い者を助け、すべての人に対して寛容でありなさい。」

 不安なときや危機に直面したとき、あるいはここで踏ん張らなければならないとわかっているとき。そんなとき、目の前の課題の重圧によってではなく、隣の人との人間関係によって心折れることがあります。逆に、どれほど責任が重くて先が見えなくても、一緒に肩を並べて進んでくれる人がいれば、むしろ心が燃えることがあります。
 この聖書のことばは仲間との関係性についての勧めです。ここで列挙されているのは彼らの個性です。それも、共に歩もうとする際にやや引っ掛かりを感じさせる特性が挙げられています。たとえば、最後までやり遂げずに、途中でいつもいなくなってしまう気分屋さん。ささいなことにビクビクして、すぐに態度を変えたり怒り出したりする人。誰かが一緒にいてフォローしてあげないと、何かとこじれてしまう友だち。私たちの近くにはいつもそのような仲間たちがいます。彼らに対して取るべき態度は、気持ちに任せて大きなため息をついたり、自分の意見ややり方を強引に押しつけることではありません。そういうその人をどのような言葉や行為で生かすことができるかを考えて、ふさわしいものを選び取っていく態度です。このような態度は、相手の中に(今ははっきりは見えないけれど)神の与えた良いものがあると信じる心から生まれるのです。
その人の背後には見えざる神がいます。神がその人を生かすことを望んでおられます。あなたの中の見えざる神が、そのことを教えておられませんか。

【祈り】
父なる神様。少し付き合いにくい人が私にはいます。もしかしたら私もそう思われているのかもしれません。どうか、あの人を生かしているあなたのゆえに、私もまたあの人を生かす心を持てるようにしてください。そして私たちの関係が、今より良いものに変えられていきますように。
主イエス様のお名前によってお祈りします。 アーメン。