新約聖書 テモテへの手紙 第一 4章4~5節
「神が造られた物はみな良い物で、感謝して受けるとき、捨てるべき物は何一つありません。神のことばと祈りとによって、聖められるからです。」
実は、聖書の神は人間がこの世界のすべてのものを楽しむことを望んでいます。私たちは何となく宗教に対する先入観を持っていて、食べない・飲まない・結婚しない・楽しまないというような禁欲的な話が聖書の内容なのだろうと思いがちです。しかし、食欲も性欲も聖書によれば神が造ったものであり、すべて人が喜んで人生を生きるためのものなのです。ただし、「感謝して受ける」ということが、最も豊かに楽しむための条件なのだと教えられています。
あなたの部屋には、誰かからもらったプレゼントがありますか。誕生日に、クリスマスに、何かのお祝いに、自分のことを思って用意してくれたというのがわかる贈り物は、どこか見えるところに置いておきたくなりますね。そして目にする度に、受け取ったときのあの暖かな気持ちを思い出して、その人への感謝を忘れないようにしようと思うのではないでしょうか。しかし実際には、私たちは次第にその贈り物を見慣れてしまって、その人への感謝を思い出すことが少なくなります。
神が造られた世界のすべてのものも、それと同じように人間に扱われているのです。本当はそれがそこにあるのは、私たちが神に感謝するため(怖がるためではなく)、私たちが受け取るため(遠慮して拒否するのではなく)です。私たちに定期的に聖書のことばと祈りが必要なのは、感謝をするべき相手を自分に思い出させるためなのです。
今日、神への感謝に心を戻しましょう。私たちには良い物がたくさん差し出されています。一番良い形で楽しみ、喜ぶために、私たちがこれらの贈り物をどのように受け取り用いるのかを、神は聖書を通して教えようとしておられます。
【祈り】
父なる神様。私にたくさんのものを与えてくださり感謝します。受け取るようにと差し出されているものを、素直に受け取り、豊かに楽しむことを教えてください。
イエス様のお名前によってお祈りします。 アーメン。