新約聖書 コリント人への手紙第二 1章4節
「神は、どのような苦しみのときにも、私たちを慰めてくださいます。こうして、私たちも、自分自身が神から受ける慰めによって、どのような苦しみの中にいる人をも慰めることができるのです。」
「こんなとき、どんなことばをかけてあげたらいいのかわからない…。」友達の苦しむ姿を見て、そんなふうに心の中で思う時が、あなたにもやがて来ることでしょう。あるいはもう経験しているかもしれませんね。そんな私たちにとって、自分が人のどのような言葉に助けられたか、どのような態度に救われた気持ちがしたか、という体験が役に立ちます。
だからといって、人を慰めるためにもっとひどい苦しみを受け取りましょう、と勧めているのではありません。私たちの苦しみは人それぞれ違います。同じ苦しみはありません。簡単に分かり合えるものではありません。しかし、自分に与えられた分の苦しみと呼べる体験は、他の人を思いやる想像力の入り口にすることができるものです。そして苦しみがどのような種類の、どのようなレベルのものであっても、確かなのは、神の慰めはあらゆる苦しみや悲しみの底に届くということなのです。
あなたが今受けている痛みに、神の慰めを求めてみませんか。自分の寂しさや悔しさに神が癒しを与えてくださるのかどうか、まずあなたが受け取ってください。受け取った分だけ、あなたは与えることができる人になっていきます。
今日は東日本大震災を覚える日です。様々な天災で苦しんでいる人たちのために心を合わせて祈りましょう。
【祈り】
父なる神様。多くの人たちがこの世界で苦しんでいます。9年前の東日本大震災から、痛みを抱えて歩んでいる人たちを憐れんでください。その心に神様の愛が届き、自分が愛されていて、生きていけると思える力をお与えください。そして私の今の小さな痛みにも慰めを与えてくださって、心から他の人を慰めたいと思うことのできる私にしてください。
イエス様のお名前によってお祈りします。 アーメン。