友だちがたくさんいることは、いいこと。
友だちの輪は、自分を守ってくれるし、広げてもくれます。
でも、ネットでやりとりする画面上の友情は、お互いのほんの一面にすぎません。
確かに、短いメッセージのひとことに元気にさせられることはしばしば。
笑顔のスタンプにほっとしたり、逆に微妙な句読点に冷たさを感じたりもします。
でも、にぎやかな画面の向こうの相手の、今の本当の気持ちは、実はよくわからないのです。
なぜなら、自分自身も結構無理して返信してたりするわけですから。
ひとりの人を知っていくというのは、
その人の表情を見て、声の変わり方を聞いて、
小さな動きを感じて、大脳をフル回転して、
その人の今がどんな今なのかを、受け止めていくことです。
やがて、
「あの人はあんな人」「私はこういう人」と簡単にはまとめられない、
お互いの複雑さを知っていきます。
そうやって、お互いのいろいろな部分を見て、見られて、
それでもいっしょにいてくれる友だち。
そういう友だちになりたいし、みつけていきたいと思います。
目の前にいるひとり、を大切にして向き合うために、
ネットから顔をあげられる女子、が、この時代のために必要です。