玉川聖学院 中等部・高等部

礼拝のことば
~心を耕し、磨く

礼拝のことば<br>~心を耕し、磨く

聞けや愛の言葉を

「しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、背きの中に死んでいた私たちを、キリストとともに生かしてくださいました。あなたがたが救われたのは恵みによるのです。」(エペソ人への手紙2章4、5節)

夏休みが始まって2週間が過ぎました。先週は補習優先週で多くの人が学校に来ていましたが、今週からはいよいよ本格的な夏休みで、旅行や帰省、お出かけと、いつもの場所から離れて普段はなかなかできないような体験をする人も多いのではないでしょうか。どこに行ってもものすごい暑さだと思いますが、熱中症には十分気を付けながら、めいっぱい楽しみ、心躍らせる体験をたくさんしてきてくださいね。

さて、夏休みに入る前の朝の礼拝で、2週間くらい続けてずっと賛美してきた讃美歌を覚えていますか?
讃美歌453番「聞けや愛の言葉を」です。軽やかなテンポと爽やかなメロディで、お気に入りの讃美歌になった人、思わず鼻歌になって歌ってた、なんて人もいたのではないでしょうか。期末試験最終日の中等部の礼拝当番の時、この讃美歌を歌っていた中1の皆さんの様子が何ともかわいらしくて、心がいっぱいになりました。嬉しそうに、喜んで、一生懸命、大きな声で、清らかな賛美をささげているその姿を、神様は何より喜んでくださっていたと思います。

「聞けや愛の言葉を」―1節で、玉聖で毎日毎日、繰返し語られている神様の愛の言葉、どんな人をも救いへと招く主の言葉を聞きましょう、と呼びかけ、2節で、人々の罪のために身代わりとなって十字架にかかり、救いの道を開いて下さったイエス様を仰ぎ見ましょう、と促し、3節で、死に打ち勝ちよみがえられた勝利の主の栄光をみんなで声を合わせ賛美しましょう、と招いています。サビの部分では、「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。(ヨハネ 8:12)」とおっしゃるイエス様の光、「すべての人を照らすそのまことの光(ヨハネ1:9)」、「闇の中を歩んでいた民は 大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に 光が輝く。(イザヤ9:2)」と預言されていたイエス様の光が、圧倒的な光となって、余すところなく隅々まで行き渡る様子が語られています。

この夏休み、時々この讃美歌を口ずさみながら、神様の愛に思いを巡らしてみてください。暗い気持ちになるような時には、その心を明るく照らしてくださるイエス様の光を感じとってみてください。聖書を開いてみることもお勧めします。きっとその時々に、あなたにとって必要なみことばが与えられることでしょう。

また、今週から来週にかけては、戦後80周年で平和について考える機会が多くあると思います。6月の平和週間の際にいろいろ学び、考えたことをもう一度思い返しながら、「平和の君」としてこの世に来られたイエス様の愛を受けて、私たちの心にも平和を与えていただき、周りの人にも平和をもたらす者となることができるよう祈っていきましょう。

【お祈り】:
愛する天のお父様、神様の素晴らしいお名前を崇め、賛美します。神様の大きな愛と恵みが今日も豊かに注がれ、神様が今日も私を生かしてくださいますことを感謝します。毎日本当に暑い日が続いていますが、健康に、元気よく、なすべきことを誠実になしていくことができますよう、お守りください。愛するイエス様のお名前によってお祈りします。アーメン
(高等部教頭 土屋くによ)