「互いの重荷を負い合いなさい。そうすれば、キリストの律法を成就することになります。」
ガラテヤ人への手紙6章2節
あれもこれもやりたいと思った夏休み。始まってみると意外と毎日忙しかったり、落ち着かないまますぎていったり…。自分の楽しさだけを追求していると、いろいろやってみても、疲れてしまうことがあります。私たちの「よかったな」と感じる心は、自分のことだけを考えていると、なかなか満たされないようですよ。
聖書は、私たちに「他の人と一緒に歩みなさい」と勧めます。上記の聖書のことばでは「重荷を負い合いなさい」と表現しています。「重荷」と言うからには、その人にとってはつらいもの、困っているものであるに違いありません。私たちはどのように他の人の重荷を負うことができるでしょうか。
1.その人の心配や不安な気持ちを聞きましょう
この夏、よい聞き手になりましょう。私たちは、聞いてくれそうな人には打ち明けたくなります。打ち明けてもいいかな、ちゃんとわかってくれて、大切にきいてくれるかな、と思ってもらえるような聞き手になっていきたいと思います。心配している人の隣に寄り添ってみましょう。
2.その人の労苦に力を貸しましょう
いつもと違う時間に家にいたり、いつもよりも誰かの様子を眺める時間が長かったりすると、その人が何のために誰のためにがんばっているのかに気付くことができるのではないでしょうか。あなたがその人のために立ち上がって手を貸すなら、きっとあなたも一緒に動くのが楽しくなるのではないかと思うのです。自ら進んで仕事を分け合うことは、友達を増やすことですから。
3.その人が失敗や後悔から立ち直れるように祈りましょう
だれかが落ち込んでいるときに、私たちには何ができるでしょう。慰めることばをかけて一緒にいる…それ以外に、私たちには、心の中でその人のために祈ることが出来ます。もしもその人が喜んでくれるなら、一緒に祈ることもできます。私たちの心の深い悩みに本当の慰めと励ましを与えてくださるのは神様です。心を神様に向けることで、私たちは希望を見出すことが出来るのです。
「重荷を負い合う」ことに取り組むことは、「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」というイエス様に応える一歩です。「負い合う」という言葉にも注目しましょう。私たちも、誰かに助けてもらう必要があります。そして、助けてもらってよいのです。助けたり、助けられたりして、つながりを広げていく夏になりますように。
【祈り】
天にいらっしゃる神様。私たちに、周りの人たちの重荷に気付かせてください。そしてそのときに、私たちにできることをさせてください。あなたの愛を私たちの中で形にしていくことができますように。
イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン。
学院長 安藤理恵子