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  • 2018.08.27

今週のメッセージ

「いつまでも残るものは信仰と希望と愛です。その中で一番すぐれているのは愛です。」
コリント人への手紙第一13章13節

ウチナーンチュ(沖縄人)の私にとっては今年の夏もやはり『平和』について意識し考える時となりました。8月8日に沖縄の翁長県知事が逝去されたとの報を受けました。翁長氏の政治思想すべてに賛同していたわけではありませんが、『沖縄』という独特な文化・歴史をもつ地を、「『アジアの架け橋』に『平和の緩衝地帯』に」というお考えには共感し、困難に立ち向かう姿をリスペクトしていました。
「イチャリバチョーデー(出会えば兄弟)」ということわざが沖縄にはあるように、関係性を大事にする気質がウチナーンチュにはあります。そしてその気質をより意識する者は関係性の中に平和を求めます、『アジアの架け橋』『平和の緩衝地帯』というのは、平和を実現する手段として当然行き着く考え方なのです。

「平成最後の夏」という言葉もよくメディアで使われています。「平成」という元号は『史書』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」という言葉から選ばれたそうですが、国内外の平和の達成を願う思いも込められていたのでしょう。しかしこの30年間、元号に込められた願いにふさわしい時代であったかどうか。「平和」を実現するための手段はさまざまあるのでしょうが、「平和」の考えかたによってそのとられる手段は正反対であることもあります。

玉川聖学院は中等部高等部それぞれのパンフレットの最初のページにこのように書かれてあります。

GLOBAL EDUCATION
「世界をつなげる心を育てる女子教育」

世界は刻々と変化し、広がっていきます。
音楽や料理を 国境を越えて分け合いながらも
衝突や内紛のニュースは
後を絶ちません。

世界をいやし、つなげる人
ひとりの人の価値を認め、
その可能性を信じる人
そんな人が 今日も必要です

多様な文化の豊かさを知り
それぞれの人と共に生きる知恵を
愛するというかたちで
実践し続ける女子。
その心を 玉川聖学院は育てます。

愛を実践することはとても忍耐のいることで、非常に難しいのが現実です。それでも私たちは、それぞれが与えられている場所で、希望を持って愛の実践に励み、平和をつくるものとなっていきましょう。

「愛は結びの帯として完全なものです」
コロサイ人への手紙3章14節

お祈りします
天の父なる神様、御名を崇め賛美いたします。
あなたから愛されている者として、私たちが、深い同情心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けていくことが出来ますように。互いに忍びあい、だれか他の人に不満を抱くことがあっても、互いに赦しあうことが出来ますように。主が私たちを赦してくださったように、わたしたちもそのようにできますように。
イエスさまのお名前によってお祈りします、アーメン。

(事務長 金城信道)

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