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  • 2022.08.01

今週のメッセージ「『私を守る方』がともにおられる」

【聖句と聖書箇所】
私は山に向かって目を上げる。
私の助けは どこから来るのか。
私の助けは主から来る。
天地を造られたお方から。
主はあなたを守る方。
主はあなたの右手をおおう陰。
主は すべてのわざわいからあなたを守り
あなたのたましいを守られる。
主はあなたを 行くにも帰るにも
今よりとこしえまでも守られる。
(詩篇121篇1,2,5,7,8節)

【メッセージ】
夏休みが始まって10日が経ちましたが、皆さんは夏休み前の学年集会や全校集会で話されたことを覚えていますか? 夏休み前の学年集会というと、いつも思い出すことがあります。それは東日本大震災があった2011年、いつ何時、何が起こるか分からない恐怖を目の当たりにし、これから日本はどうなってしまうのだろうかという先の見えない不安の中で、しばらく学校生活から離れそれぞれで過ごす夏休みを前に、学年の生徒たちに向けたお話でした。みんなに与えられている命、神様から生かされている命を大切に、たとえ思いがけないことが起こったとしても、必ず神様が助けてくださるから、神様の守りを信じて笑顔で力強く生きて行くんだよ、何かあったら、一人で思い悩まず周りの大人に相談すること、辛いこと、悲しいこと、苦しいこと等、いつでも学校に来て先生に話してほしい、心を合わせて一緒にお祈りしたいから、遠慮せずに気軽に声をかけていいからね…。次から次に出てくる言葉がまるで別れのメッセージのようになってしまって、学年のみんなも圧倒されたようでしたが、それほど誰もが「明日も分からぬ命」を実感していた年でした。
私は学年主任になった最初の夏休みから始めたことがありました。約40日の夏休みの間、毎日会えない代わりに学年生徒のために祈ることです。学年4クラスの出席番号毎に毎日4人ずつ、名前をあげその子の顔を思い出しながらお祈りしていきました。このことも学年集会で「みんなのこと毎日祈っていくからね」と伝えてあったので、生徒たちは自分の番はいついつと計算し、「どんなことお祈りした?」と聞きに来たり、事前にお祈りの課題を伝えに来る生徒もいました。2011年もこの祈りを続けていましたが、自分にとってもこの祈りの時間が特別なものとなりました。
誰かのために祈ること、誰かに祈ってもらっていると知ることは、神様の守りを身近に感じることができる素晴らしい体験です。この夏、家族はもちろん、クラスメートや部活の仲間、先生方など、誰かのために祈ること、祈ってもらうことをしてみませんか? 天地を造られた神様の助けは確実で完全です。この神様がどのようなわざわいからも私たち一人ひとりを守り、導いてくださいます。コロナ禍3年目の夏、またまた感染者数が増加していて、せっかくの夏休みも「大手を振って楽しむ~!」とはいかないことも多々あることと思いますが、「私を守る方」がどんな時にも必ずともにいてくださいます。神様の力強い守りと助けを信じてお互いに祈り合い、この夏を過ごしていきましょう。

【お祈り】
愛する天のお父様、全世界を創造し、今もご支配なさる神様のお名前を崇め、心から賛美します。今日も私にいのちを与え、生かしてくださいますことを感謝します。毎日暑い日が続き、コロナ禍の中ですが、明るい心と健康な身体で今日なすべきことを誠実に行えますよう、神様の助けと守りをお与えください。愛するイエス様のお名前によってお祈りします。アーメン (高等部教頭 土屋くによ)

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