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  • 2020.08.23

今週のメッセージ

「神の近くにいる幸せ」

『私の心が苦しみ、私の内なる思いが突き刺されたとき、
私は、愚かで、わきまえもなく、あなたの前で獣のようでした。
しかし私は絶えずあなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりつかまえられました。
あなたは、私をさとして導き、後には栄光のうちに受け入れてくださいましょう。
天では、あなたのほかに、だれを持つことができましょう。地上では、あなたのほかに私はだれをも望みません。
この身とこの心とは尽き果てましょう。しかし神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。
それゆえ、見よ。あなたから遠く離れている者は滅びます。あなたはあなたに不誠実な者をみな滅ぼされます。
しかし私にとっては、神の近くにいることが、しあわせなのです。私は、神なる主を私の避け所とし、あなたのすべてのみわざを語り告げましょう。』
詩篇 73篇21~28節

この2020年という年は、全世界が経験したことのないような特別な年、その「スペシャル」が始まってから、あっという間に半年が経とうとしています。そしてこの夏は記録的な暑さが日本各地を覆っていて、連日の「危険な暑さ」という言葉にもある意味慣れ、「新たな日常」にもある程度適応できている気がする自分がいます。

例年よりも短い夏休み、そしてクラブ活動も十分にできず、多くの人が毎年恒例の帰省や旅行もできずにほとんどの時間を家で過ごした、これまた「スペシャル」な時を過ごしましたね。思うようにやりたいことができず、当たり前に出来ていたことも出来なかったこの期間、皆さんの心はどのような状態だったでしょうか?

 この詩篇の作者は、「苦しみ、内なる思いが突き刺され、愚かで、わきまえもなく、獣のよう」な心の時にも、「絶えず神様とともにおり、神様は彼の右の手をしっかりとつかまえられた」と告白しています。そのような心の状態だからこそ、なおさらはっきりと神様を感じ、神様の導き、守りの中で歩み続けることができるということは、なんと幸いなことでしょうか。

さすがに「獣のよう」ではないかもしれませんが、私たちの心が苦しみ、思い乱れる時に、「神様とともにいる」「神様の近くにいる」ことをあえて意識し、思い描いてみてください。そこには、神様からの具体的な慰め、励まし、導き、守り、祝福が豊かに注がれることが約束されています。

『私たちはこのキリストにあり、キリストを信じる信仰によって大胆に確信をもって神に近づくことができるのです。』
エペソ人への手紙 3章12節

 私たちは本来、神様に近づくことなどできない、滅ぶべき罪ある者でしたが、イエス様がその罪の刑罰の身代わりとなり十字架にかかってくださったことにより、私たちは神様の子どもとされました。神様の近くにいさせていただけること自体、とても感謝なこと、本当に幸せなことなのです。

今週から再開される学校生活においても、日々「神様の近くにいる幸せ」を味わう私たちでありたいですね。

【お祈り】
愛する天のお父様、短い夏休みでしたが、この猛暑の中、私たちを日々お守りくださり、心から感謝いたします。いまだおさまらないコロナ禍で奮闘している医療従事者の方々、為政者の方々の上に、今日も神様からの助けを豊かに注いでくださり、一日も早くコロナ感染が収まりますように、また、今感染して苦しんでいる人、熱中症で苦しんでいる人に、神様の癒しを与えてください。私たちがどのような心の状態になろうとも、神様の近くにいることを選び、神様からの幸いをいただく者でありますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン

(高等部教頭 土屋くによ)

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