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  • 2021.08.30

今週のメッセージ「夏の終わりに」

マタイの福音書7:24,25
ですから、わたしのこれらのことばを聞いて、それを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人にたとえることができます。雨が降って、洪水が押し寄せ、風が吹いてその家を襲っても、家は倒れませんでした。岩の上に土台が据えられていたからです。

 

2021年の夏休みもあっという間に終わろうとしています。今日の時点でまだ夏休みの課題が終わっていないとくれば、心穏やかに過ごせるはずもないかもしれませんね。

たとえ、課題がとっくに終わったとしても、この夏はなんだか落ち着かない夏でしたね。東京ではオリンピックに続き、パラリンピックが行われているので、苦難を乗り越えた選手たちの人並はずれた努力が報道されるたびに、心動かされ、感動するものの、心のどこかでいつも一向に減らないコロナ感染者数が気になり、その不安がぬぐい切れずに過ごしている人も多いのではないでしょうか?家族・親せきや友人など身近な人が感染を経験した人もいるかもしれませんし、首都圏の医療体制を思うと祈らずにはいられません。夏の旅行や家族の計画の予定が狂わされ、残念な思いをした人も多いかもしれません。玉聖でも、いくつかの研修やキャンプは中止や、大きく内容変更をせざるを得ませんでした。

また、ヒロシマ・ナガサキの原爆投下日や終戦の日もある夏、ミャンマーに続いて、あの中村哲先生が、平和のために自らの命を捧げて尽力したアフガニスタンがタリバーンの支配下に置かれたとの状況を聞いて、平和の尊さとその皆が願っているはずの平和を実現し続けることの困難を覚えさせられる機会も多かったようにも思います。

更には、全国各地の豪雨のニュースを見るにつけ、人生とは、なかなか思うようにはいかない、いやむしろ、嫌な事ばかり起こる、まさに「雨が降って、洪水が押し寄せ、風が吹いて、家を襲って」来るような感覚に陥ることさえあります。

しかし、そんな不安を覚える私たちに、イエス様は、これらの嵐のような試練にもびくともしない、岩の上に土台を据えた家を建てるように勧めているのです。その方法はシンプルです。「わたしのこれらのことばを聞いて、それを行う」ことだというのです。直接的に「これらのことば」と言われる山上の説教として有名なイエス様のメッセージはマタイの福音書5章から7章まで続きます。

夏の終わりに、不安に駆られているときには特に、まずイエス様のことばに聞くことからはじめることは必要不可欠なことです。

秋期開始式でも玉聖はここからスタートします!

祈り 神様。世界中の、そして日本の新型コロナ感染の勢いを止め、皆が安心できるように導いてください。特に医療関係者、保健所など、その最前線において命がけで従事されておられる方々をお守下さい。また、今この病に感染し、あるいは家族の中に感染者がおられる人々の上に具体的な医療の機会を通して癒しと平安を与えて下さい。

世界中の政治に携わる者を導いて、知恵と哀れみの心を与え、弱い立場の人のことも考えた政策を選ばせるようにさせ、踏みにじらている命をお助け下さい。私たちにもイエス様のみことばを今日も与え、岩の上に家を建てるような人生を歩めるようにお導き下さい。イエス様のみ名によりお祈りします。アーメン。

(中高等部長 櫛田真実)

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