心を磨く

  • 2020.03.24

今日の聖書のことばと祈り

新約聖書 ピリピ人への手紙 3章20節
「けれども、私たちの国籍は天にあります。そこから主イエス・キリストが救い主としておいでになるのを、私たちは待ち望んでいます。」

国境をまたぐときには、自分のパスポートがどこの国から発行されたものかによって、扱われ方が変わることがあります。今まさに、国籍次第で人への態度が変わってしまうという世界の現実を皆さんも知っていることでしょう。いつもの場所から離れたとき、いつもと違うことを人に言われたとき、私たちは不安になって自分の居場所を確認しようとします。私はどんなグループに、誰に属していて、どういう人たちが私を仲間だと言ってくれるのだろうと、安心できる同類を探すのではないでしょうか。
キリストを知ることは、私たちに確かなアイデンティティを与えます。横並びの人々や目の前の出来事から視線を外して、見えない神を自分の居場所として見上げるという選択肢を持つようになります。人と比べて(比べられて)心にねたみやいら立ちが生まれるとき、自分の願う道筋や計画に邪魔が入って途方に暮れるとき、助けは上から来るのだと天を仰ぐことによって、心のしがらみを一旦すべて外すことができます。
自分の心の軸を地上に置かないことは、差別や対立の習慣と距離を置くことを可能にします。人々と共に生きながらも、党派心に依存しなくてすむようになります。隣の人と一緒に神を見上げること。そこに人類が平和と平等を学ぶ道があるのです。

【祈り】
父なる神様。私の心のよりどころを、あなたに置くことを学ばせてください。それによって、失望や不安に振り回されずに、天からの心の余裕が私の中に広がるように助けてください。
主イエス様の御名前を通してお祈りいたします。 アーメン。

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