心を磨く

  • 2020.06.04

今日の聖書のことばと祈り

新約聖書 コリント人への手紙 第二 4章7節
「私たちは、この宝を、土の器の中に入れているのです。それは、この測り知れない力が神のものであって、私たちから出たものでないことが明らかにされるためです。」

 「自分はやっぱり変わらないんだな」と、思うことがありますか。「あの子みたいには私はやっぱりできないな」と自分にがっかりすることがあるでしょうか。環境が変わって、状況が変わって、だから自分も変われるかな、と思っていたのに、実際に人と関わったり関われなかったりしていると、変われない自分に戻っていくような感じになったりします。でももしかしたらそれは、変わらなくてよい自分なのかもしれませんよ。
 確かに人は、成長していく中で、言葉や態度や心が変化していくものです。しかし同時に、私が私であると言えるような私らしさは、変わることなく、むしろ成長するほどに一層確かになっていくのではないかと思います。それは、神があなたに与えたあなたらしさだからです。あなたの弱さや臆病さ、ちょっとひねくれてしまっているところも含めて、「土の器」と呼ばれている、あなたという存在なのです。そんなあなたは、あなたのままがよいのです。

あなたが美しく輝くために、その器の中に、神を知る心を入れてください。器そのものの形も材質も変わらなくても、中に何が入るかによって、器の放つ輝きが変わります。神の愛に気づくことは、私たちの宝です。神は私たちの心を照らして、私たちの中には寂しさや不安があることを明るみに出します。自己嫌悪や情けなさも感じるし、本当の自分を知ることは痛いことですが、自分を偽りつづける疲れが癒される心地よさがあります。神を心に迎え入れると、自分という器は相変わらずの土器に過ぎないにもかかわらず、光を帯びるものに変えられていくのです。

びくびくして変に緊張したり、焦って余計なことを口走って失敗したり、同じことを繰り返してばかりの私たちかもしれません。しかしそんな私たちも、神と共に歩み始めたときから、周りをあたたかく照らす光を秘めた土の器となれるのです。

【祈り】
天のお父様。ありのままの私でいるということは、怖いし難しいことです。私の中にあなたが住んでくださることによって、ありのままの私でも愛される存在になれるのでしょうか。あなたの土の器として、光を輝かせる者にしてください。
イエス様の御名前によってお祈りします。アーメン。

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