心を磨く

  • 2020.04.23

今日の聖書のことばと祈り

新約聖書 テモテへの手紙 第一 2章1節
「そこで、わが子よ。キリスト・イエスにある恵みによって強くなりなさい。」

 今日から、中等部でも試験的にweb授業が始まります。これによって玉川聖学院の毎朝の礼拝が、中等部でも高等部でも行われるようになります。画面を介してではありますが、皆さんと心を一つにして礼拝できる生活が始まることを感謝しています。それにともない、毎朝hp上にアップしてきた、この聖書と祈りのコラムは不定期更新になる予定です。平常の生活に戻るにはまだ長くかかりそうですが、このようなときだからこそ、神のことばの確かさに安心感と導きを求めていきましょう。

 さて、あなたは強くなりたいですか? 何かを成し遂げるため、人に馬鹿にされないため、大切な何かを守るためには、人は強くならなければならないと私たちは教えられてきました。確かに聖書の中にも「強くあれ、雄々しくあれ」という言葉が繰り返されています。しかし、聖書が勧める強さとは、私たちが思う強さとは違うようです。
 力でもお金でも能力でも、たくさん持っていることが強さにつながるのならば、持っていない人は弱いということになります。それが普通です。しかし聖書のことばは、いつも「貧しいこと」「足りないこと」の方が神に近いと語ります。なぜなら、そういう人たちは、何のお返しも持たずに神から受け取ることしかできないからです。一方的に恵んでもらうだけ。神の善意と憐れみだけが頼りです。人間同士であれば相手の善意だけを頼りにすることは不安定すぎるし、卑屈な気持ちにもさせられます。だからあなたは神に対しても「同情なんかいらない。自分でなんとかする」と思うかもしれません。しかし、相手が神であるなら、神の憐れみというもの以上に強固で確かなものはこの世にはないのです。卑屈に感じることも見当はずれなことです。全宇宙の存在と秩序が神の憐れみの上に成り立っているということを考えてください。もし私たちが、この神から恵んでもらわなくてもやっていけると思うなら、それこそ最も貧しくなる生き方なのです。
今日も明日も、神はあなたに一方的な恵みを与えてくださるつもりです。イエス・キリストは私たちに神の恵みを流し込んでくれるバイパスです。このバイパスにつながることは、神の強さを手にすることに他ならないのです。

【祈り】
憐れみ深い父なる神様。私の心と人生を、あなたの恵みを受け続けることによって、強くしてください。いつも何かにおびえたり、不安を感じている私たちですが、あなたの愛が私たちをいつも取り囲んでいることを忘れないでいることができますように。
救い主イエス・キリストの御名前によってお祈りいたします。アーメン。

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