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  • 2019.08.19

今週のメッセージ

「調子を取り戻す」

この世と調子を合わせてはいけません。むしろ、心を新たにすることで、自分を変えていただきなさい。そうすれば、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、完全であるのかを見分けるようになります。
ローマ人への手紙 12章2節
(新改訳2017)

 「いつもと調子が違う」と感じるとき、「何か悪いものを食べたのかな」とか「どうしてこんな気持ちになっちゃうのかな」と、原因を探して直そうとすると思います。でも調子が違うことに慣れて行くと、だんだん「いつも」の基準が変わってしまいます。学校に通っていたときのペースは夏休みには変わります。それは体と心を休めてリフレッシュするときになります。でもその一方で、「このままじゃだめだなー」と自分でもわかるような、自堕落な生活に慣れてしまう場合もありますね。
 調子を合わせてはいけないものとして、「この世」ということばを聖書は使います。これは一体どういう意味でしょう? この世と調子を合わせないとは、どんなことを指しているのでしょうか。

1. 大切なことを忘れない
SNSをやりすぎたりyoutubeを見すぎたり、立てた計画をふり返らなくなっていくと、だんだん心が内向きになっていくことに気づきませんか。その時自分がやりたいこと、見たいもの、ほしいものばかりを考えていると、本当に大切なものが面倒くさくなるものです。人の命の尊さ、自分の体の大切さ、戦争や差別の恐ろしさ、自分の未来への準備…。それに真剣に取り組んでいる人や言葉を、遠く感じるようになり、忘れていきます。「この世と調子を合わせない」とは、真剣に向き合うべきことを忘れない努力をすることだと言えるでしょう。

2. 大切な人を忘れない
すぐ隣にいる人を大切にすることは、遠くの外国の難民を心配するよりも難しいものです。なぜなら、遠くの人については抽象的な同情の言葉で終わらせることができても、近くの人々からは、具体的な言葉や行動を日々問われるからです。画面上のキャラクターや見知らぬ優しい人に、今の「この世」は、心を開くように促します。しかし、目の前にいるいつもの人に、ちゃんと向き合って話し、感謝することの方が、心が豊かになる道なのです。

3. 神を忘れない
人と自分を比べたり、自分のネガティブな気持ちに負けてしまったりするときに、最も必要なことは、上を見上げて神を思い出すことです。都会の生活の中には人が造ったものばかりがひしめいているので、神を思うことは少なくなりがちです。しかし、神が造ったすばらしいものが都会にもたくさんあふれていることを知っていますか。それは人間です。あなた自身です。あなたの存在がどれほど大切で尊いものなのかを「この世」は他の人と比べさせることによって忘れさせようとします。しかし、私たちのためにいのちを捨ててくださった救い主イエスを思い起こすことで、私たちは心を新たにされ、自分が変えられていくことに希望を持つことができるのです。

【祈り】
神様、この世と調子を合わせてばかりいる私の心を、あなたが整えてください。私の心が本当に大切なものを見分けて、大切にすることができるように助けてください。そして残りの夏休みの生活を自分でも納得できるようなかたちで過ごすことができるように、導いてください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン
(学院長 安藤理恵子)

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